2023/11/21
【インタビュー】田中 麗愛先生(令和5年入職)
子どもと関わるプロフェッショナルを目指すならば
「保育士」しかないと思った
私の至福のひととき:
自分のために大好きなピアノを弾くこと!!
好きな曲はBaby, God Bless You / 清塚信也・作曲
小学校・幼稚園・保育園、全ての分野の勉強をしました!!
―田中先生が保育士を目指したきっかけを教えてください
私は子どもの頃から、自分より小さい子のお世話をするのが大好きだったんです。小さな子どもと関わる仕事に就きたいという想いが「保育士」という仕事に結びつきました。
―「子どもが好き」という気持ちを大切にしてきたということで、何かきっかけがありましたか? 職業として「保育士」という仕事は、一択だったのでしょうか。
家族に兄はいますが、自分が末っ子で育ったというのも影響しているかもしれません。弟や妹がいない分、自分がお姉さんをしてみたくて、小さい子ってかわいいな〜、と思うようになっていました。
その想いが揺らぐことがなかったので、将来的には子どもと関わる仕事を選びたいなと思っていたんですが…、実際に進路となると悩みました。助産師? 教師? それとも保育士? どの仕事も子どもに関わるプロですから、どの職業が正解なのか分からなかったというのが正直なところです。
―子どもに関わる仕事ってたくさんありますもんね…
そうなんです。高校を卒業してすぐに「保育科」という選択肢をしてしまうと、将来の選択肢を狭めてしまうかもしれないという気持ちもあったので、まずは4年制の大学に進学して広く子どもについて学んでみることにしました。
進学したのは伊勢市にある皇學館大学。保育士だけでなく、幼稚園教諭、小学校教諭の資格が取れるということで、それぞれの要素を学んでから進路を決めることにしました。
同時に複数の資格にチャレンジするということは、授業が大変だったり、実習が大変だったり、苦労も多かったのですが…(笑) いろいろな側面から「子ども」について学ぶことができて勉強になりました。
ちなみに、学生時代はアルバイトもたくさん経験しました!! 自分がどんな仕事に向いているのか知りたかったので、結婚式場や100円ショップの店員などの接客業から、時には障害者施設の介護まで幅広く挑戦してみました。中でも、一番楽しかったのが子どもの遊び教室のスタッフ。やはり自分には子どもと接する仕事しかないなと思いました。
―子どもと接する仕事で間違いない!! ということですね。「保育士」を選択したのはなぜですか?
保育士の仕事は、0歳から6歳までの子どもたちと関わりますから、子どもに関するすべての基本が詰まっている「プロ」だなと考えたからです。
とはいえ、保育士というと、これほどの専門職でありながらも他の職種と比べて待遇がよくないというイメージもあったので、これで本当にいいのかな?? という思いもありました。迷いがある時こそ、「自分の軸」を思い出して、自分が何をやりたくてここにいるのかということを考えました。
幸い、大学4年間の中で、自分自身と向き合う時間を十分に持てたので、自分の決めた道を信じて進もうと覚悟したんです。
失敗は怖くない!! そう教えてくれた清泉愛育園
―清泉愛育園のどんなところに魅力を感じて入職しましたか?
本当にたまたまなのですが、保育士を志そうと思ったタイミングに松阪清泉愛育園のことを知りました。「新しい保育園ができるらしい」というニュースは、私にとってはグッドニュースでした。
学園長や主任など、清泉愛育園の先生とお会いして話をしてみると、なんて楽しい雰囲気の保育園なんだろうと驚きました!! みなさん、優しい雰囲気で、底抜けに明るい。それでいて、私の話にしっかり耳を傾けてくれたので、とても安心したんです。自分自身を受け入れてもらえる環境なんだなと思いました。
新設園ということで不安もありましたが、この先生たちと働いてみたいと思ったので、思い切って飛び込んでみました!!
―新卒で入職ということですが、働き始めてどうですか??
のびのびと保育をさせてもらっています!! 先輩の先生たちから、「どんどん挑戦したらいいよ」と言ってもらえるので、見守ってもらえる安心感があります。
計画通りにいかなかったり、準備が足りなかったり、もう少しこうすればよかった…なんてこともあるんですが、そんな時も「大丈夫!! 一回やればわかるからね」「次はこうしてみたらいいよ」と、前向きな気持ちでサポートしてもらえるので、失敗も怖くなくなりました。
そういった環境というのは、保育にもいい影響をもたらしてくれていて、子どもたちの挑戦に対しても寛容になれていると思います。
仮に失敗をしても、前に進む姿というのは、少なからず子どもたちにも勇気を与えられているようで (笑) 先生もチャレンジしているから、僕らも頑張ろうって思ってくれる。とてもいい環境だなと思っています。
愛情たっぷり!! 子どもたちの心に寄り添いたい
―保育する中で大切にしていることを教えてください。
まずは「愛情」をたっぷりと持つことです。自分のことも、お友達のことも「大好き」になってもらいたいですから。どんな自分もステキだよということを伝えています。
特に、今は年長児の担任ですから、5歳児の複雑な心の動きにしっかりと寄り添いたいなと思っています。年長さんになると、保育園の中で「お兄さん・お姉さん」という役割があることで、いろいろなことを我慢してしまうお子さんもいるんです。我慢しているのかな?? というサインを見逃さないようにして、クラスの中では「お兄ちゃん」じゃなくて「あなた」でいていいんだよと伝えています。
―これからどんな保育士を目指していきたいですか??
これからも子どもたちに「寄り添う気持ち」を大切にしていきたいです。
そして、子どもたちの声に耳を傾けられる保育士になりたいです。
私自身が、遠慮がちな子どもだったので、そういう大人の人が近くにいてくれたらよかったなという思いもあるんです。気持ちを共有したり、受け止めたり、愛をもって見守れる大人になりたいです!!
私のキャリアはスタートしたばかりですが、これから先も子どもに関わるプロとして、さまざまな現場でこの専門性が生かせるように、たくさんの経験をして学びを深めていきたいと思います。